Japanische Klassiker mit Furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 193.761 Zeichen · 388 Bildschirme
」
魔法博士は、明智に挑戦されて、しばらく考えていましたが、やがて、うすきみの悪い笑いをうかべて、答えました。
「きみの病気そのものが、手品だった。どうだ、あたっただろう。」
「フン、さすがにきみだ。いちばんもとのことに気がついたね。それで?」
「きみは、ほんとうに病気をしたのだろう。しかし、それを利用して、起きられるようになっても、まだ病気がなおらないと言って、寝ていた。そして、いつのまにか、きみはかえだまと入れかわって、にせもののほうをベッドに寝かせておいた。ざんねんながら、おれは、その手にひっかかって、にせものをきみだと思いこんで、あの部屋にとじこめたのだ。」
「うまい。そのとおりだよ。ところで、このほんもののぼくは、どうして、ここへはいって来たんだろう。出入り口はきみの部下が見はっているから、なかなかはいれないはずだがね。」
「それも、いまになればハッキリわかるよ。ぼくはあのとき、ふたりの部下を警官に化けさせて、きみの寝室をおそった。そして、ぼくがきみと話しているあいだに、ふたりの部下は奥へふみこんで、きみのおくさんと女中を、じゃましないように、しばって来た。