Japanische Klassiker mit Furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 193.761 Zeichen · 388 Bildschirme
ぼくはそう思いこんでいた。ところが、まちがっていたのだ。きみが、どこかにかくれていて、ぼくのふたりの部下が、べつべつの部屋にいるとき、そのひとりのほうに飛びかかって、たぶんピストルでおどかしたんだろう、警官の服をぬがせ、それを、きみがその服の上から着こんだのだ。そして、まんまとぼくの部下になりすまして、にせの明智をここへはこんで来たのだ。」
「よくあてた。さすがは魔法博士だ。そして、にせの明智を、あの部屋へ寝かせておいて、ぼくは警官の服をぬぎすて、もとの明智になって、ここへはいって来たというわけさ。」
「そうか、いや明智君、よく来てくれた。どんなやりかたにもせよ、とにかく、きみが来てくれたのはうれしいよ。おれは大いに歓迎するよ。まあ、くつろいでくれ。」
魔法博士は、デスクの上にあった、葉巻たばこの箱を、明智のほうにおしやって、一本とるようにすすめましたが、自分もそれに火をつけて、むらさき色の煙をフーッとふきだしながら、イスの中にグッタリと身をしずめて、また、きみ悪くニヤリと笑いました。
「ところで、ぼくのほうでも、きみの奇術をあてたんだから、きみにも一つ、ぼくの奇術の種をあててもらいたいもんだね。