Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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とらのきば

虎の牙/透明怪人

江戸川 乱歩

Lesen Sie 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 193.761 Zeichen · 388 Bildschirme

Aozora Bunko

そうすれば、透明怪人だって、からだはあるんだから、逃げだそうとすれば、すぐわかってしまう。もし、ほそびきが、へんな動きかたをしたら、いきなりとびついて、ひっとらえるんだ。わかったね。」

中村係長は、三人の警官に、そう命じておいて、「では、ぼくが先頭をつとめるよ。」と言いながら、身をかがめて、いきなり、くらやみの洞窟の中へ、ふみこんでゆきました。鬼係長と言われているほどあって、さすがに勇敢な捜査係長です。

それにまけじと、黒川記者が、あとにつづき、それから、小林少年というじゅんで、のこる少年ふたりと警官三人も、ぜんぶ洞窟の中に、すいこまれてゆきました。

大友君のばあいとちがって、懐中電灯がありますし、それに、八人という同勢ですから、心じょうぶです。例の洞窟の行きどまりの、小さな穴を、はいくぐって、おくの広い場所に出ました。そして、そこにある板のドアを、ぜんぶ、ひらいて見ましたが、大友君のすがたは、どこにもありません。透明怪人は目に見えないやつですから、いるかいないか、わかりませんが、ふしぎなことに、すこしも人のけはいがしないのです。まるで、空家のように、シーンと、しずまりかえっているのです。