Japanische Klassiker mit Furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 193.761 Zeichen · 388 Bildschirme
忘れもしない。あの魔法博士が、とうとう姿をあらわしたのです。
「ワハハハハハ、ふたりで、何かいんぼうをめぐらしているね。だめ、だめ、いくらきみたちが知恵をしぼったって、二度とここから出られやしないんだ。それよりも、おとなしく、わしの言うことを聞いて、魔法の国の人民になるんだね。つまり、わしの弟子になるんだね。」
魔法博士は、そう言いながら、テーブルのそばに来て、イスに腰かけました。
「ぼくたちを、とりこにして、いったい、どうしようというのですか。」
小林君が、魔法博士をにらみつけて、たずねました。
「きれいな服を着せて、おいしいごちそうをたべさせてあげようというのさ。そのかわり、きみたちはわしのけらいになるんだ。わしは魔法の国の王さまだから、きみたちは、魔法の国の人民というわけだよ。」
「そして、何か悪いことを、手つだわせようというのですか。」
「ウフフフフフ、なかなか手きびしいね。それはいまにわかるよ。ところで、わしのけらいはきみたちふたりだけじゃない。もっとえらいけらいがほしいからね。やがて、おとなもやって来るはずだよ。」
魔法博士はメガネの中の目をほそくして、きみ悪く、ニヤニヤと笑いました。