Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
どうひょう
道標
宮本 百合子
Lesen Sie 道標 (どうひょう) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 846.457 Zeichen · 1672 Bildschirme
ロンドンできめた予定どおりに運べば、同じ船で、泰造、多計代、つや子も帰国するわけだった。パリへ来てから、多計代の健康上、シベリア経由をすすめられて、佐々の方は、まだきまらないままである。
ホテルへ着いてみたら、須美子のノートがのこされていて伸子が留守だから、一足先にプランタンへ行っている、子供部に居ります、とある。思いがけない行きちがいで、伸子は、びっくりしながらカウンターの上の時計を見あげた。ここの時計はもう十時四十五分になっている。どうしてこんな時間になったろう。列車は十時発車ということで、発車と同時に伸子はリオン停車場前からタクシーにのったのに。途中に四十分かかったとは信じられない。しかし、伸子がおくれた証拠には、約束どおり十時半にここへ来た須美子のノートがのこされているのだ。
パリで子供を亡くし、つづいて良人の恭介に死なれ、二人の骨をつれて日本へ帰って行く須美子との約束をないがしろにしたような成行を、伸子はそのままにしておけなかった。
プランタンへかけつけて、二階の子供もの売場をさがして行くと、いいあんばいに須美子の一行が見つかった。須美子は、恭介が急に亡くなったときからいる中年の看護婦に、下の子供を抱いてもらって来ていた。