Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
どうひょう
道標
宮本 百合子
Lesen Sie 道標 (どうひょう) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 846.457 Zeichen · 1672 Bildschirme
みんなフランス語の演説だった。伸子のために蜂谷がかいつまんでつたえる演説の主旨は、どれも同じファシズムへの抗議とポーランドの人民の自由のためのアッピールであった。が、やがて、伸子は、一つの興味ある事実を演説者たちの上に見出した。伸子に言葉そのものがよくわからないということが逆に作用して、演説者の身ぶり、会衆へアッピールする表情などの一つ一つを注意ぶかく見ているうちに、いま演壇で話しているのは、どんな傾向のもち主か、あらましが推察されるようになった。発言は注意ぶかく整理されているらしくて、演壇をみつめている伸子の特別な関心をひく、無駄のない身振りで、理性的に話す演説者は三、四人の間に一人ぐらいの割ではさまれていた。
開会前の物々しい警戒の雰囲気にかかわらず、集会はことなく終った。最後に、全会衆が起立してインターナショナルを合唱した。背の小さい伸子の体をつつんで、倉庫めいた会場に歌声が満ちた。この間の朝早いメトロの中で、「リュマニテ」の白い波が伸子をそのインクの匂う波の下にかくしたように。伸子は、ロシア語で歌にあわせた。フランス語もロシア語も、ああインターナショナル、というひとふしのなかではすべてが一つの高まるメロディーのうちにとけあって、歌い終ったとき、伸子のとなりにいた五十がらみの労働者が、