Japanische Klassiker mit Furigana
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どうひょう
道標
宮本 百合子
Lesen Sie 道標 (どうひょう) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 846.457 Zeichen · 1672 Bildschirme
「彼は、非常に決定的に書いていると思います」
伸子は、そう答えた。
「ええ。それは全くね」
「わたしには、読んでわかる範囲にしかわかっていないんだけれども――でも大きな恐慌がおこっていることだけはたしかよ」
「恐慌?」
意外そうに、同時に突然何かの心配がおこったような眼でオリガが伸子を見た。
「どんな恐慌?」
「もちろん、富農のところによ。それは、あきらかでしょう? それから、すべての外国新聞の通信に。――見ていらっしゃい。あのひとたちは『五日週間』についてさえ強制労働が全住民へ拡大したってかいたんです、わたしはパリでそれを読んだわ」
オリガは非常に考えぶかく、自分のひとことひとことに責任をとっているようにつぶやいた。
「それが彼らの習慣なんです」
「オリガ・ペトローヴァ、わたし、思うとおりを云って、いいでしょうか」
「どうぞ」
パというところで一旦区切って、オリガは力を入れてジャーリスタと云った。
「わたしは、富農を気の毒だと思えないんです、それは、わたしが田舎を知らないからじゃないわ。彼らは、もう十分若い指導員たちを殺したし、牛や豚も殺しました」
集団農場化が、ソヴェト権力としてあとへひかない方針だとわかると、それをよろこばない村々で、破壊的な家畜殺しがはやった。