Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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どうひょう

道標

宮本 百合子

Lesen Sie 道標 (どうひょう) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 846.457 Zeichen · 1672 Bildschirme

Aozora Bunko

「――ずっとつづけて仕事があるんでね、それが大きいんですよ。並木道をぶらつかないでも食べて行けるってことだから。――」

彼女が、伸子にへだてのないお前よびでパニマーエッシと云ったとき、その響きのなかには、生きてゆくということはどんなことかを知っている女同士としてのいつわりなさがあった。

十

モスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)生活において、伸子はその力づよい活動の表面にひろくひろがってゆくよりも、底へ底へと自分をひきこんでゆこうとする、はげしい欲求に導かれていた。

やがて二人はモスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)を去るわけだった。その方向に金もつかいはたされつつある。一二ヵ月の先に迫ったことではないにしろ、遠からずモスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)にいなくなる準備として、素子はほしいと思う本を、順序だててぜひいるものから買い集めている。民芸博物館へ行ったときは、伸子も美しい刺繍の飾手拭やテーブル・センターなどを買った。そんなものを帰国の用意のように買いながら、伸子は半ば自分を信じていない気持なのだった。ほんとに自分はモスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)からいなくなるのだろうか。