Japanische Klassiker mit Furigana
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どうひょう
道標
宮本 百合子
Lesen Sie 道標 (どうひょう) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 846.457 Zeichen · 1672 Bildschirme
新聞記者などに会ったとき、山上元は、やっぱり伸子とのように、現在の活動にふれない話題をもつだろう。そして、平民新聞の話も出るだろう。山上元が、これほど平民新聞を可愛がっていて、云ってみれば、長年よくも世界じゅうもって歩いて来たものだが、それを日本恋しさからという風に解釈されたら、いかにも笑止千万であるだろうと思えた。このとじこみは、山上元という最も適切な解説者つきで、モスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)に移動して来ている在外日本革命小図書館とでもいうべきものなのだった。
伸子は、腰かけから立って、明治三十六年十一月という日づけからはじまる日本平民新聞を見て行った。幸徳秋水、堺利彦、西川光二郎、河上清、木下尚江、高野房次郎、沢田半次郎。そのほか、あるものは伸子が歴史上の名として知っているものであり、あるものは全く知っていない人の名だった。
「これが、日本ではじめて出た階級的な新聞さ。相当仕事をしたんだ。この発刊宣言をかいたのは幸徳秋水だよ」
一枚一枚とめくって見て行くうちに、伸子は、歴史の流れのうちに、いろいろな人が押し流され、やがて漂流して行ってしまった姿を、まざまざと感じた。