Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

どうひょう

道標

宮本 百合子

Lesen Sie 道標 (どうひょう) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 846.457 Zeichen · 1672 Bildschirme

Aozora Bunko

十二

このメーデーに、日本では川崎に武装した労働者の行進が行われた。

プラウダに次々報道される各国のメーデーのニュースのなかに、そういう記事を見出したとき、伸子は、衝撃をうけた。伸子は、日本がどういうことにか成ったかと思った。

「革命的な数百名の労働者が武器をもって行進したってあるけれど――でも、なぜ?」

一九一八年の米騒動のときのような意味があるわけではないらしかった。武装するということも全国的に行われたのではなくて、そんなことのあったのは川崎市でだけのことらしかった。

「武装したなんて、変なみたいな話だな。どうせおまわりとぶつかるのが関の山なんだろうのに、武装なんて――」

伸子たちの部屋の入口よりにおかれている補助ベッドに腰かけている若い画家の蒲原順二が、素子の不審を註釈するように、

「このごろ、とてもひどいですよ」

伸子たちの知らない日本を説明した。

「市電のストライキのときだって、従業員はしずかにしていたのに、いきなり催涙弾をぶっぱなしたんですから」

「あなた、ごらんになったの?」

「僕は去年の暮にもうベルリンだったから、現場は見ません、『戦旗』に出ていた写真、みませんでしたか」