Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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どうひょう

道標

宮本 百合子

Lesen Sie 道標 (どうひょう) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 846.457 Zeichen · 1672 Bildschirme

Aozora Bunko

に臥ているディヴァンを、それぞれ片づけていた。

そこへドアをノックして、ニューラがギリシア式の、鼻筋のとおった浅黒い顔をだした。そして、なまりのつよい発音で、

「あなたがたのところへ、お客ですよ」

と告げた。

伸子と素子とは思いがけないという表情で顔を見合わせた。誰が来たんだろう。二人はまだ起きたばかりでちゃんと衣服をつけていなかった。

「――仕様がないじゃないか!」

素子が、ロシア風に、困ったとき両手をひろげるしぐさをしてみせながらニューラに云った。

「みておくれ、私たちはまだ着物をきていないんだから……どうかニューラ、お客の名をきいて来ておくれ」

いそいで寝床のしまつをし終りながら、伸子が、

「朝っから誰なのかしら」

不思議そうに云った。もし秋山宇一なら、こんな朝のうちに来るわけはなかった。まして、気のつく内海厚がついていて、伸子たちの寝坊は知りぬいているのだから。

ニューラが戻ってきて、またドアから首をさし入れた。

「お客さんは、ミャーノってんだそうです。レーニングラードからモスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)へついたばかりだって」

「ミャーノ?」