Japanische Klassiker mit Furigana
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どうひょう
道標
宮本 百合子
Lesen Sie 道標 (どうひょう) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 846.457 Zeichen · 1672 Bildschirme
痛い脇腹からしぼり出された伸子の、身もちの看護婦! という何か場ちがいなものに出会ったような感情は、ボリスやあの看護婦の知らない、しかし伸子はその中に生きて自分もそれに苦しまされて来た旧い社会での感じかただった。金をはらって入院している患者が、その金に対して、病院や看護婦に或る程度要求することが慣習になっている社会でのエゴイズムがほとばしり出たと伸子は心づいた。伸子がいままで経験して来た病院というところは、そこで病人がたかい金をとられ、医療に対する漠然とした不信用になやみつつ、自分の病を癒すことに懸命なところだった。モスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)で病院は、患者が組合だの医療保険だのに後だてされながら病気を治療される場所であると同時に、そこで働いている健康な若い女である看護婦が、首からかけた白い大前垂の下に円く大きいおなかを公然と運び、踵へ重心をおいた歩きつきで、ゆったり働いていていいところでもあるのだった。
この発見は、伸子に、自分の住んで来た社会がどんなに思いやりがないかを思いしらせるといっしょに、驚くばかりの新鮮さで「よそとはちがうソヴェトの生きかた」