Japanische Klassiker mit Furigana
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どうひょう
道標
宮本 百合子
Lesen Sie 道標 (どうひょう) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 846.457 Zeichen · 1672 Bildschirme
そりゃ小枝ちゃんはわるい子じゃないだろうけれど、和一郎のおくさんになんて! あのひとは、夫を扶けて発展させるようなたちの女じゃあないよ。あんまり享楽的だよ。多計代は小枝についてはっきり自分の批評をもっていた。伸子は、明日に迫った出立のために気ぜわしくて、細かく話をしていられず、きいてもいられなかった。彼女は、短い時間と言葉のうちに多計代を説得しようとするように母の手を押え、でもねお母様、と言った。和一郎さんは決心をかえないことよ。そうはっきり言ったわ。だから、わたしに、お話しておいてくれとたのんだんでしょう。伸子は、そのとき、母の白くてにおいのいい顔を見ているうちにいつもながらわが息子尊しが不快になって、お母様もよくお考えになった方がいいわよと言ったのを今も忘れなかった。和一郎さんがあんなにずるずる飯倉の家へとまりこんだりしているのは放っておいて、あげくに、小枝ちゃんが和一郎を扶けて立身させる女でないなんていうの、虫がよすぎるわよ。小枝ちゃんは和一郎さんがよくよくきらいでないなら好きになるしかしようがないようになってるのに。伸子にそうつっこんで言われると多計代は、また例のお前がはじまった! と伸子の手から自分の手をひっこめた。