Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控 鬼の面

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控 鬼の面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 130.082 Zeichen · 257 Bildschirme

Aozora Bunko

矢張りこれは、銭形の親分にでも申上げて、良い知恵を拝借するのが本当だった――と漸く覚りました」

「それは? どういうわけで?」

「私は、お園の死骸を見て、驚いて飛出したのですよ」

平次は黙って先を促しました。何も彼も見通して居るような態度です。

「始めから順序を立てて申しましょう――私はあの時明神様へ行って居りました。空模様が怪しくなったので、大急ぎで帰ろうとすると、鳥居をくぐった頃からもうどしゃ降りで、お台所町へ降りた時は、先の見通しもつかない程の大雨です。その上にあの大雷鳴ですから、日頃雷鳴嫌いのお園がどうして居ることか、ぐしょ濡れの姿ですが、雨宿りかた/″\覗いて見る気になりました」

「――」

平次は黙って先を促します。

「声を掛けても返事は無いし、少し心配になりましたので、ザッと入口の雑巾で足を拭いて、濡れてボト/\雫の垂れるまま、奥へ入って見ると――」

「――」

金之助はその時の凄まじさを思い出したらしく、ゴクリと固唾を呑みました。

「お園は血だらけになって死んで居るじゃありませんか。その時はもう夢中で、息が通っているかどうか、見定める暇もありません。