Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(七)平次女難
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(七)平次女難 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.696 Zeichen · 310 Bildschirme
「すると、この前のお嬢さんをさらったのは、やはり今度と同じ手段でしょうか」
誰やら、そんな事を訊きます。
「いや、あれは違いましょう。この女に訊けばわかるが、多分、お嬢さんを宵の内におびき出しておいて、この女中がお嬢さんの部屋で一人二役をやったに違いありません。そうでもなければテニヲハが合わない事がある――今晩と違って静かにしていたから、天井裏を歩くのが解らないはずもなし、それに暁方まで確かに床の中に人が居たようだから、――な、女中さん、それに相違あるまい」
平次に問われたお千代は、妙に意味の深い微笑を浮べてうなずくばかりでした。
「ところで親分、その娘を痛めつけて、相棒がどこに居るか五人の子供さん方が生きているか死んでいるか、生きているとしたら、どこに隠してあるか、何もかも白状させてしまいましょう」
と子分の者。
正気づいたばかりの主人も、大番頭も、それを聞いて急に活気づきました。
「どうだお千代――、皆んなは、あんなに言うが、お前はどう思う」
平次は子分に掴まえさしている女中の顔を覗いて、こんな事を言っております。
お千代は何とも言いません。観念しきった様子で、眉も動かさずにその細りした肩を聳やかすばかりでした。