Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(七)平次女難

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(七)平次女難 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.696 Zeichen · 310 Bildschirme

Aozora Bunko

いつか武者小路さんに「君の銭形を読んでいるよ」といわれたことがあり、またなにかに「白状すると銭形から学んだことがある」と正直に書いておられたのを見たことがある。またある学者から「銭形を読まないと寝つかれない」と聞いたことがあった。銭形には邪念がないから、催眠薬になるのかもしれない。

私は全集を出すとき、作家の人には提灯をもって貰わないことにしている。私の友達は大部分、科学者とか政治家で、中谷宇吉郎氏や吉田洋一氏には時々推薦文を書いて貰った事がある。

銀座に「銭形」という料理屋があって、主人が義理堅く、盆暮には必ず顔を見せる。初め将棋の名人木村義雄さんが私のところへ連れてこられて、先方の希望で「銭形」という名前を許した。いい男だから名前をやったのだが、繁昌している様子である。

銭形ファンがたくさんあることは作家冥加ではあるが、かつて菊池寛氏が銀座は歩けないといったように、案外なところで顔を知られていて、ウッカリものを食いにも行けないということがあるので、私はめったに外出しない。一昨年までは家の近くを毎日散歩したものだが、この頃のように眼がすっかり不自由になってはそれもできなくなってしまった。