Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(七)平次女難
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(七)平次女難 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.696 Zeichen · 310 Bildschirme
平次が手を貸さなかったら、本当にガラッ八もどんな目に逢わされたか知れません。
「新助、まだ逃げるには早いぞ、もう少し聞かせることがある。この脇差の柄を縛った前垂をどこへ隠した。先刻まで、少し血が付いているのに気が付かずに、そこへ放っておいたろう、――俺はそれを隠させるつもりでここを明けてやったんだ。俺が脇差の柄に糠の付いてるのを眺めていると、手前は急に糠だらけな前掛を気にしていたじゃないか」
「…………」
新助はすっかり恐れ入ると急に背中の傷が痛み出したらしく、縛られたまま畳の上へ崩折れました。
三輪の万七とお神楽の清吉は、いつの間に帰ったか、もうその辺には居ません。
*
「恐れ入ったね、親分、三輪の万七とお神楽の清吉がコソコソ逃げ出した恰好はなかったぜ」
「馬鹿ッ、つまらないことを言うな。俺は人を縛ると後の気持がよくねえ、――だが、あの野郎は助けるわけにいかなかったよ。もっとも、あれほどの悪党でも、主人の血の付いた脇差で自分を切る気がなかったのは不思議さ、よっぽど、気味が悪かったんだね。それでとうとう露顕したのも因縁だろう」
平次はそう言いながらガラッ八を促して家路に向いました。