Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(七)平次女難
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(七)平次女難 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.696 Zeichen · 310 Bildschirme
ところで、頼んでおいたものを集めておいたかい」
「骨を折ったぜ、親分。お松と、お楽と、お角と、お光と、――これは女の筆蹟だ。次は吉三郎と、総助と、主人の源吉と、――これが男の筆蹟だ」
ガラッ八は帳面、巻紙、小菊、浅草紙、いろいろの紙に書いたものを並べました。
「男三人は相当に書けるが、女四人はお松の外は皆んな下手っ糞だな」
「このうちに付け木の字に似たのはありませんか」
「無い、一つも無い。付け木の字はもっと下手だ」
「わざと下手っ糞に書いたんじゃありませんか」
「多分そんな事だろう。――ところで、もう一人頼んだのがあるはずだが、――女は五人だぜ、八」
「下女のお越は一文不通ですよ、いろはのいの字も書けやしません。――字は知ってるか――というと、馬鹿にしちゃいけない、これでも知っているというから、書かせてみると、一二三の一の字が一つだけ。――これでも知ってるに違いあるまい、一の字は一本、二の字は二本、五の字は五本で十の字は十本引くんだろうって言やがる。――それじゃ万の字を書くには小半日かかるぜと言うと、半日かかったって一日かかったって、おれの知ったことじゃない。