Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十三)青い帯
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.244 Zeichen · 231 Bildschirme
昨日の朝兄が殺されていると知ったとき、皆んな大騒ぎをしている隙を狙って、千両箱を一つ持出したのは、いかにも私が悪うございました。それは改めて返します」
「今さらそんな事をしたって追っ付くか、馬鹿野郎」
源吉はヌケヌケとした金次郎の弁解に腹を据え兼ねたものか、いきなり叱り飛ばしました。
「あッ、親分さん、私じゃありません。私はあの晩子刻まで兄と一緒に居ましたが、それからそっと脱け出して、夜が明けてから帰って来ました。出たのも帰ったのも、お豊がよく知っています」
「どこへ行って泊って来たんだ」
「表通りのお七のところ――」
「そいつは後で調べる。――もっとも、お七のところにしけ込んだにしても、夜中にそっと抜け出して来る術はあるだろう」
「そんな事が出来るものですか」
際限もなく言い募る二人。我慢がなり兼ねて、八五郎はそっと源吉の袖を引きました。
「三つ股の、――こいつは少し変じゃないかね。殺して盗った金なら、炭俵なんかに隠さずに、その晩のうちに始末をするはずだ。――お七とかいう女の方を調べてみちゃどうだろう」
「八兄哥、――俺は下手人はやはりこの野郎だと思うよ。まア、せっかくそう言うなら、もう少しあっちこっち当ってみようか」