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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十三)青い帯

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.244 Zeichen · 231 Bildschirme

Aozora Bunko

その上、私の信心への当てつけもあったでしょうが、あらたかな仏様まで抵当に取って、無理にさらって来るような人ですもの――」

「外に主人を殺すような者はいないというのかえ」

「いえ、主人は多勢の人に怨まれておりました。世間並の殺されようなら、私も下手人は他にあるかも知れないと思いますが、中から締めきった箱のような部屋の中で殺されていたんでは――」

女房は世にも痛々しい表情をするのです。

「夜中にそっと忍んで来て、主人を殺した上、何かうまい工夫で障子を締め、外から桟をおろして、そっと引揚げたかも知れないじゃないか」

平次はそんなことを考えていたのです。

「障子の桟は外からおろす工夫はありませんよ。それに廊下の向うは私の部屋で、その前を通らなければ、ここへ来る道はありません。私は自分でも困るほど目ざとい上、昨夜は疳が昂ぶって暁方までまんじりともしなかったんですもの」

そういえば、このヒステリックな中年女の寝室の前を、いかなる忍術使いも、無事に通れそうもないことは、平次にもよく呑込めます。

「すると?」

「やはり仏様の罰ですよ。あの通り」

女房は隣の部屋との境の唐紙を開けました。