Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十三)青い帯

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.244 Zeichen · 231 Bildschirme

Aozora Bunko

「八、今晩も不漁だな。二人一緒じゃ面白くねえようだ。一人ずつ歩くとしようか」

「ヘエ――」

八五郎はぞっと肩を縮めます。

「怖いかい、八」

「ジョ、冗談でしょう。三度の飯も、強くなきゃ食ったような気のしねえあっしだ」

「急に強くなりゃがったな、八。――何だ、襟巻なんか出して、そんな時候じゃあるめえ」

「この襟巻に禁呪があるんですよ」

「どれ、見せな。おやおや鉄の火箸を六本も縫い込んでるじゃないか」

「まさか鎧を着るわけにも行きませんよ」

「なるほどね、筋金入りの襟巻を巻いていると、首を斬られる心配はないというわけだな。そうと知ったら俺も釜でも冠って来るんだったよ、フ、フ、フ」

「なんとでも言うがいい。相手は恐ろしくチョッカイの早い野郎だ。気をつけて下さいよ、親分」

「それじゃ頼むぜ、八」

二人は右と左に別れました。

八五郎は平次に別れて、柳原土手に差しかかりました。夜鷹と追剥と辻斬を名物にした柳原は、遠い町家に五日月が落ちて、地獄の底を行くような無気味さです。

「畜生奴」

ガラッ八は大舌打を一つ。節のない鼻唄をくちずさみましたが、凄い相手に、自分というものの存在を教えているような気がして、それもフッツリ止してしまいました。