Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十三)青い帯
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.244 Zeichen · 231 Bildschirme
もう一度引返して、寅五郎をうんと怨んでいるという音羽の荒物屋利八のその晩の様子と、それから、犬の死んだ前の日、変な野郎が来なかったか、それを訊いて来るんだ。いいか」
「ヘエ――」
「それから、少し足場は悪いが、帰りに吉原へ廻って、お美代にも逢って来るがいい。こいつは悪くない役目だぜ。兄の松太郎の身持と、親父の松蔵の言ったことに、掛引や嘘がないかどうか、それだけ訊けばたくさんだ」
「ヘエ――」
ガラッ八は無精らしく出て行きました。それから小半刻も経つと、平次は何を思い付いたか、下っ引の竹を呼んで品川に走らせ、自分は仕度もそこそこに、根岸に向ったのです。
大工の松太郎の巣はすぐ判りました。まだ棟梁の初三郎の家にゴロゴロしている身分で、そこで訊くと、
「三日前に江の島から鎌倉へかけて、五六人の仲間と一緒に遊びに出かけ、今晩か、遅くも明日あたりは帰るだろうという話ですが、松さんと来た日にゃ、手の付けようがありませんよ。酒と勝負事が好きで、人間は器用なんだが、仕事に一向身が入りません。あれじゃ何年経ったって、一本の職人になれっこはありませんよ」
初三郎の女房は、待ってましたと言わぬばかりにまくし立てます。