Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十三)青い帯
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.244 Zeichen · 231 Bildschirme
)銭形平次の鮮やかな腕前を思い出して、我慢の角を折って助勢を頼みにやって来たのでした。
「親分、何か用事ですかえ」
八五郎はそれでも犬にも噛み付かれず、障子の外から膝行り込みました。
「三つ股の兄哥だ。挨拶をしな」
「ヘエ、今日は」
「おや、八五郎兄哥、いつも元気で結構だね。――用事というのは、あっしが持込んで来たんだが、きのう雑司ヶ谷に厄介な殺しがあったのさ。わけもなく下手人を挙げられると思ったところが大違い、臭い奴が三人も五人もいて、どれを縛ったものか、まるっきり見当が付かねえ。十手捕縄を預かってこんなことを言うのは業腹だが、今度ばかりは手を焼いたようなわけさ」
「殺されたのは、新造ですかえ、年増ですかえ」
八五郎は膝小僧に双掌を挟んでにじり寄ります。
「馬鹿だなア、三つ股の兄哥が男とも女とも言ってないじゃないか」
と平次。
「なるほど」
「牝が一匹に、男が一人さ」
源吉は引取りました。
「ヘエ――」
「殺されたのは、雑司ヶ谷きっての大地主で、寅旦那という四十男、吝で因業で、無慈悲で乱暴だが金がうんとあるから、殺されたとなると世間の騒ぎは大きい。銭形の兄哥の手を借りたいと思って来たが、今すぐと言ってはどうしても手が離せないというから、せめて八兄哥でも――」