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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十三)青い帯

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.244 Zeichen · 231 Bildschirme

Aozora Bunko

その証拠には――」

「その証拠には?」

八五郎は問い返しました。

「ここへ来て唐櫃を開けたくらいですから、知っていたに違いありません」

そういえば何の変哲もありません。

「知っていて、やましいことがないのなら、夜更けにそっと入るはずはないと思うが――」

「…………」

八五郎の疑いはその上へ行きました。

「八千両の隠し場所を、人に知られたくなかったんでしょう」

弥三郎はこともなげに説き破ります。

「提灯があるようだな」

側の空箱の上に置いた小田原提灯を、八五郎は取上げました。提灯は畳んで半分ほども残った蝋燭をむき出しにしでありますが、ゆうべ使ったものらしく、まだ蝋の煮える匂いが残っていそうです。

「これは誰が持って来たんだ」

「大方、ゆうべ弥惣が持ち込んだものでしょう。店の印が入っておりますから」

と藤吉。

「けさ死骸を見付けた小僧さんを呼んで貰いたいが――」

「ヘエ――」

番頭の彦太郎が店の方へ行くと、間もなく十三くらいの利発そうな小僧をつれて来ました。

「私でございますよ、親分」

「今朝の様子を詳しく話してくれ。詳しいほど良い」

「ヘエ――、いつものようにお店から甲府の出店へ送る商売物の荷造りをするつもりで、手頃の空箱を捜しにここへ入ろうと思いましたが、不思議なことに、店の奥の柱の釘に掛けてある鍵が見えません」