Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十三)青い帯
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.244 Zeichen · 231 Bildschirme
金六もそこまでは考えているのでした。
「前からの約束か、当人同士の合図で呼出したんだろう。いずれにしても、三十三間堂裏へイキの良い若い女を誘い込むのは、一と通りの仲じゃあるまいよ」
「俺もそれを考えているんだ」
平次に説き進められると、金六はあわてて自分の立場の弁護をするのでした。
「お千勢はゆうべ変った素振りはなかったのかい。宵のうちから、いつもになく浮かれるとか、はしゃぐとか、萎れているとか、心配そうにしていたとか――」
「いえ、そんなことはありません」
平次の問いを、母親のお組は強く否定しました。
「それじゃ、前からの約束じゃあるまい。お千勢を合図一つで呼出せる相手を捜すんだね」
平次の言葉には、何やら深い含蓄がありました。
「俺もそれを考えているんだ」
金六はまだそんなことを言っているのです。
「それじゃ俺は帰るぜ、とんだ邪魔をしたな」
平次は八五郎を促して外へ出ます。
「ちょいと待ってくれ、銭形の」
「なんだい」
「兄哥の見込みを聞かしてくれ」
金六は女達の手前、大きな口をききましたが、ここで銭形の平次に見放される心細さを考えないわけには行きません。
「見込みというほどのこともないが――。