Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十三)青い帯
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.244 Zeichen · 231 Bildschirme
「よしよし。お前が名乗って出るのを待っていたんだ」
「ヘエ――」
松太郎は気抜けがしたように、上がり框に崩折れました。
「お前はあの晩、根岸で辻駕籠を拾って目白台まで駆け付け、駕籠屋に小判一枚はずんだろう」
平次は掌を指します。
「どうしてそれを、親分」
「根岸の駕籠屋に聴いたのさ。それにお前は、棟梁のところで三両借りて行ったじゃないか。それから、寅五郎を殺して刀を江戸川に投り込み、細川様の飛脚の振りをして、品川まで飛んだはずだ。――その間がたった一刻半(三時間)、恐ろしく早い足だな、松太郎」
「ヘエ――」
何もかも言い当てられたらしく、松太郎はただ恐れ入ります。
「だが、お前にも恐ろしい当て違いがあった。――その晩親仁の松蔵が練馬へ行くはずだから、疑いは万に一つも親仁へ懸るはずはないと思い込み、犬まで殺して仕事に取りかかったが、運悪く親仁の松蔵が腹痛を起して途中から帰って来たとは知らなかった」
「…………」
松太郎は恐れ入ってしまいました。平次の明察には、一点の狂いもありません。
「金次郎か利八が縛られる分には、お前は知らん顔をしている心算だったろう。太え奴だ」