Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十三)青い帯
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.244 Zeichen · 231 Bildschirme
入れ揚げた講中の一人で、三月越し執拗に口説いた挙句、近く足を洗うお由良も最後の奉仕の心算で一日店を休んで亀戸の藤見に――それも三四人の友達付でやっと付き合う約束のできたところを、いざという日の前の晩から行方知れずになったのですから、ガラッ八の驚きようの並大抵ではなかったのも無理はありません。
銭形平次も、何かしら、突き詰めた八五郎の顔を見ると、いつもの調子でからかってばかりもいられないような気になるのです。
それからものの四半刻(三十分)ばかり。
二度目に飛び込んで来たガラッ八は、今度こそ本当に逆上あがっておりました。
「親分。た、大変」
「さア、来た――その大変が来そうな空合いだったよ。お由良がどうしたんだ」
「死んでいましたよ、親分」
「何? 死んでいた――やはりそんなことだったのか、どこで死んでいたんだ」
「水道橋の下手――上水の樋の足に引っ掛っていたのを、船頭が見付けて引揚げましたが、もう虫の息さえもねエ――可哀想に――」
「泣くなよ、八。身投げをするようなお由良じゃないが、踏み外したのか、それとも突き落されたのか」
「それが解らないから、親分へ相談に来ましたよ。