Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十三)青い帯
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.244 Zeichen · 231 Bildschirme
の死骸に吸い付くのです。
「無駄だよ、銭形の。それより他のを当ってみよう」
元町の仙太は、とうにこの気鬱病患者に匙を投げております。
それから平次と八五郎はお由良に少しでも関係のありそうな筋を、片っ端から当ってみました。最初にお弓町に住んで竹刀を削っている浪人者の織部鉄之助。
「ほほう、お由良が死んだのか、そいつは大笑いだ。いずれ畳の上で死ぬ女じゃないとは思ったが――」
こういった調子の、三十近い尾羽打枯らした姿です。
「それについて、お由良が身を投げるような心当りはございませんか」
「ないよ、あの女が身を投げる気になれば世の中を少しは見直す」
「ヘエー」
「あの女は薄情で悧巧すぎて、腹の立つ女だが、付き合っていちゃこの上もなく面白い女だったよ。賢い女というものは、美人よりも男を夢中にさせるな」
「…………」
「俺も少しばかりの貯蓄をすっかり費い果して、竹刀削りの内職で命を繋ぐような目に逢っているが、一年ばかりの間さんざん面白い思いをしたから、あの女を怨んでいるわけじゃない――死んだと聴くと少しは可哀想にもなるよ」
織部鉄之助は痩せた頬を撫でて、カラカラと笑うのです。