Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十三)青い帯

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.244 Zeichen · 231 Bildschirme

Aozora Bunko

最後の晩に逢えなかった悲しみが、治三郎をさいなむ様子です。

そんなことで切上げて、伊勢屋を出た平次は、路地の外でハタと心得顔のガラッ八に逢いました。

「親分、治三郎の言う通りだ。祝言は明後日に決まっていましたぜ。柳屋の親爺は不承知だったが、それはいずれ金で承服させる心算だったんでしょう」

「ゆうべ治三郎は外へ出なかったのか」

「晩飯が済むと、婚礼前に帳面を調べるからと、一人で奥へ引っ込んだそうですよ」

「今までそんなことがあったのか」

「時々あったようです。十日に一度とか、一と月に一度とか」

「さてここまで来てみると、お由良を殺しそうなのは一人もないじゃないか。どうしたもんだろうな八」

平次も少し持て余した様子です。

「水道橋へ引返しましょう。お関母子が一番臭いじゃありませんか」

五

水道橋へ引返すと事件は急展開をしておりました。

お関と幾松の様子が変なので、多勢の子分に見張らせていた元町の仙太は、お関が貧乏徳利の酒を川に捨てるところを見付けて、有無を言わせず、母子を縛って番屋へ引立ててしまったというのです。

「銭形の兄哥、気の毒だが一と足先に下手人を縛ってしまったよ。