Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十三)青い帯
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.244 Zeichen · 231 Bildschirme
「…………」
「お由良は少しは酔っている様子でしたが、――近いうちに伊勢屋へ嫁くことになったから、古い関係はないことにして、これから道で逢っても口を利かないかも知れない。私も大家の嫁になるんだから、それくらいのことは我慢してくれと、自分勝手なことを言います」
「…………」
「どうせ死ぬ気の母子ですから、腹が立ちながらもいい加減にあしらっていると、すっかり有頂天になって、私たち母子が死ぬために用意した酒を、湯呑に注いで、アッと言う間に二杯も立てつづけに呑んでしまいました。――私も幾松もあっけに取られて見ていると、お由良は言いたいだけのことを言って、フラフラと出て行きました。酒の中にはうんと附子が入っています。私は心配でたまらないから、そっと後を跟けて行くと――」
「すぐ後を跟けたのか」
平次は言葉を挟みました。
「いえ、ほんの煙草を二三服ほどの間はありました。――お由良の後を跟けるともなく水道橋へ行くと――橋の欄干に凭れて死んでいるのが、ツイ今しがた私の家を出て行ったお由良じゃありませんか」
お関はその時の事を思い出したか、ゴクリと固唾を呑みます。
「それからどうした」