Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十三)青い帯
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.244 Zeichen · 231 Bildschirme
「そんなものかな――ところで、伊勢屋は本当にお由良に打ち込んでいたに違いあるまいな」
平次はせき立てられるような調子です。
「伊勢屋さんから、大変な起請が入っていましたよ、お由良は虎の子のように大事にしていましたが」
弥吉が持って来たのは、治三郎の書いた型のごとき起請でその文句は、
二人の夫婦約束は神かけてのものだから、万一変改のあった時は、お互の身上を一つ残らず相手にやる――
といった厳しいことが書いてあるのです。
「何ということだ。馬鹿馬鹿しい」
ガラッ八が危うく破って捨てそうにするのを、平次は辛くも止めました。
「そいつが面白いんだよ。――もっとも、それほどの約束があっても、肝腎のお由良が死んでしまっちゃ何にもならないが――」
「全く、親分のおっしゃる通りでございます。どんな証文があったところで、本人が殺されたんじゃ何にもなりません」
弥吉の愚痴が際限もなく発展しそうなのを外らして平次とガラッ八は外に飛び出しました。
「どうしたもんでしょう、親分」
ガラッ八は袋路地へ逃げ込んだ野良犬のような顔をしていました。
「だんだん判って来るじゃないか――もういちど水道橋へ行ってみるとしよう」