Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十三)青い帯
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.244 Zeichen · 231 Bildschirme
「何?」
「親の半兵衛はいよいよお吉と福松を、一緒にする気だったようで、容易にウンと言わないお吉に、本人の福松が直に逢ってみる気になったんでしょう」
八五郎の聞込みと推理は、なかなか微妙です。
「で?」
「小僧に聴いたことを証拠に突っ込むと、福松はとうとうあの晩お吉に逢って、心持を訊いたことだけは白状しましたよ。もっともお吉も近頃親の言う通り福松と一緒になる気だったと判って、そのまま安心して帰ったとは言いましたがね」
「雨戸は誰が締めたか訊かなかったのか」
「開けてくれたのはお吉だが――そこまでは聴きません。――お吉は暗い庭へ灯の射すように、しばらく縁側から福松を見送っていたとは言いましたがね」
「それは真実だろうな」
平次はいっこう気の乗った様子もなかったのです。
「ところで、もう一つ良い証拠を見付けて来ましたよ。親分」
「なんだい」
「これですよ」
ガラッ八は懐中から、真田紐の付いた前掛けを一つ取出しました。
「あッ、これがどこにあったんだ」
「隣の部屋――お吉の殺された部屋と、主人夫婦の部屋の間の納戸の戸棚の抽斗を抜いた奥にありましたよ」
「俺はこれを捜していたんだ。