Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 139.230 Zeichen · 280 Bildschirme
御厩左門次自棄な苦笑いをしております。
「どんな法螺で?」
「火伏せの行だって、本人は火遁の術のつもりさ。する事も言うこともみんな法螺だ。――もっとも病気だけは不思議によく癒したが、癒っても後で金を絞られたから、丈夫になっても楽じゃあるまい」
「ところで、外に弟子はないのか」
平次は鉾を転じて、不安におののく十数人を見やりました。
「あとは子供と女ばかりですよ」
定吉の東山坊は、そう言いながら、二人の子供と二人の女を指さしました。二人の小僧はどっちも十二三で、物の数でもなく、二人の女はこんな邪悪な修験者にありがちの妾で、一人はお雪といって二十七八、一人はお鳥といって二十三四、二人とも恐ろしく派手な風をしておりますが、病身らしく蒼ざめて、相当の力を要する、護摩壇の下の細工などは出来そうもありません。
信徒の総代――世話人と呼ばれているのは二人、一人は下谷一番といわれた油屋で、大徳屋徳兵衛。もう一人はこの堂を建てた大工の竹次、二人とも五十前後、町人と棟梁で肌合は違いますが、物に間違いのありそうもない人間です。
「どうして東海坊の世話方になったんだ」
平次の問いに対して、大徳屋は口を開きました。