Japanische Klassiker mit Furigana
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おうごんかめん
黄金仮面
江戸川 乱歩
Lesen Sie 黄金仮面 (おうごんかめん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 143.357 Zeichen · 287 Bildschirme
併し、酒気をおびた数十人の舞踏者だ。それに、日頃きらびやかな宴会に慣れた人々にとって、この趣向は、ひどく気の利いたものに見えた。
男達は、無論この様な装飾を怖がる年配ではなかったし、女達も、多少は不気味に思いながらも、物珍らしさに、つい部屋から部屋へと踊り歩いていた。
さて、七つの部屋に踊り狂う、舞踏者達の服装であるが、作者は先程仮面舞踏会と記して置いたけれど、実は仮装舞踏会と云った方が、適当かも知れないのだ。
婦人達は、美しい夜会服に、伯爵から渡された黒い眼隠しをつけている丈けであったが、男達の半数は、外套の下に、思い思いの奇抜な変装を隠してやって来た。
だんだら染めの道化姿もあれば、中世の騎士の装いをしたのもあり、或は日本の簑笠をつけたもの、或は印度の聖者に扮したもの、其他種々雑多の異様な仮装姿が、燕尾服正しい人々の間に入り混っていた。
道化好きの実業家代表の人々も、夫々変装の趣向をこらしてやって来たが、中に一人、日本の甲冑を一着に及んだ、L氏の如きは、当夜随一の珍趣向として、一同の賞讃を博した。
「赤き死の仮面って、どんなお話なの、どなたか教えて下さらない?」