Japanische Klassiker mit Furigana
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おうごんかめん
黄金仮面
江戸川 乱歩
Lesen Sie 黄金仮面 (おうごんかめん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 143.357 Zeichen · 287 Bildschirme
「だがね、ルパン君、君を笑ってやることがあるよ。流石のルパンも少し耄碌したなと思うことがだぜ。というのは、君が人殺しをしたことだ。鷲尾侯爵の小間使を殺したのは、君の部下の専断かも知れぬ。だが、僕を射撃した。それは幸い失敗に終ったが、浦瀬の殺人だけはどうしてものがれることは出来まい。君は血を流したのだ」
「浦瀬は日本人だ」ルパンは傲然として云い放った。「俺は嘗つてモロッコ人を三人、一時に射殺したことがある」
「畜生ッ」明智は憤激した。「君にして、白色人種の偏見を持っているのか。実を云うと僕は、君を普通の犯罪者とは考えていなかった。日本にも昔から義賊というものがある。僕は君をその義賊として、いささかの敬意を払っていた。だが、今日只今、それを取消す。残る所は、ただ唾棄すべき盗賊としての軽蔑ばかりだ」
「フフン、君に軽蔑されようが、尊敬されようが、俺は少しも痛痒を感じぬよ」
「アア、アルセーヌ・ルパンというのは、君みたいな男だったのか。僕は失望しない訳には行かぬ。第一君は、何の為にこの浦瀬に黄金仮面の扮装をさせたのだ。人々にこれこそあの怪賊だと思い込ませて、一思いに射殺してしまう積りではなかったのか。