Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

おうごんかめん

黄金仮面

江戸川 乱歩

Lesen Sie 黄金仮面 (おうごんかめん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 143.357 Zeichen · 287 Bildschirme

Aozora Bunko

それが、狙いをあやまり、即死させることが出来ず、瀕死の部下の為に、君自身の正体をあばかれる様なヘマをやるとは。ルパンも耄碌したものだなあ」

「フフフ……、耄碌したかしないか、決めてしまうのは、まだちっと早かろうぜ」

ルパンは煙を輪に吐いて、ふてぶてしく空うそぶいた。

「という意味は?」

「という意味は……これだッ! 手を上げろ!」

突如として、ルパンの口から雷の様な怒鳴り声がほとばしった。

彼は黒檀の大時計の前に立ちはだかって、明智を初め三人のものに、ピストルの筒口をむけ、油断なく身構えをした。

相手の態度の余りの急変に、明智さえも、ちょっと度胆を抜かれて、立ちすくんだ程だ。警視総監も、波越警部も、仮令武器を隠し持っていても、それを取出す余裕はなく、筒口をさけて、タジタジとあとじさりをするばかりであった。

「身動きでもして見ろ。容赦なくぶっ放すぞ。ハハハ……これでもルパンは耄碌したかね。俺はまだ日本の警官達に捕まる程間抜けではない積りだよ」

だが、流石の兇賊も、うしろには目がなかった。仮令うしろを眺め得たとしても、時計の中までは気がつかなんだ。

黒檀の大時計の蓋が、音もなく開いたかと思うと、そこから飛び出した人物がある。