Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おうごんかめん

黄金仮面

江戸川 乱歩

Lesen Sie 黄金仮面 (おうごんかめん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 143.357 Zeichen · 287 Bildschirme

Aozora Bunko

帰って来た明智が、入口に突立って叫んだ。彼は電話室へ立去った時よりも、更に一層青ざめている。

「どうしたんだ。君は一体何を発見したんだ」

波越警部が真先に尋ねた。

明智はその場に居合せた令嬢や召使達に、暫くアトリエを立去ってくれる様に頼み、彼等の影が見えなくなるのを見定めて、やっと答えた。

「盗まれた品物が分ったのだ。皆さん、驚いてはいけません。ルパンはアトリエから、国宝を盗み去ったのです。それも並々の国宝ではありません。国宝中の国宝、小学生でも知っている程有名な宝物です」

「なんだって? 君は何を云っているのだ。こんな一私人のアトリエに国宝が置いてある筈がないじゃないか」

波越氏がたまげた様な声を出した。

一座の人々凡て波越氏と同じ気持であった。川村雲山のアトリエに国宝が安置してあったなんて、余りに突飛千万な、馬鹿馬鹿しい妄想ではないか。この素人探偵は頭がどうかしたのではあるまいか。

「それが、置いてあったのだ」明智は腹立たしげに叫んだ。「現に僕は今、奈良の法隆寺事務所へ電話をかけて、それを確めたのだ」

「エ、何ですって? 法隆寺? ではその国宝というのは……」