Japanische Klassiker mit Furigana
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おうごんかめん
黄金仮面
江戸川 乱歩
Lesen Sie 黄金仮面 (おうごんかめん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 143.357 Zeichen · 287 Bildschirme
「アア明智君、吉報だ。すぐ外出の用意をしてくれ給え。例の謎の白い大男が見つかったのだ」
「エ、白い大男って?」
明智は余り唐突の話なので、面喰って聞返した。
「ホラ、例の暗号紙片の文句さ。白き巨人という奴さ。あいつがやっと見つかったのだ」
「もっと詳しく話してくれ給え。よく分らないが」
波越氏が「白い大男」を文字そのままに解しているらしいのが何となく変に感じられた。
「部下の刑事が今電話をかけて来たのだ。戸山ヶ原の空屋ね、まさか忘れやしまい。君が黄金仮面と一騎打ちをした怪屋だ。僕は念の為にあの家のそばへ、刑事を一人張り込ませて置いた所が、その刑事から今電話なのだ。刑事が云うのには、三十分程前、あの空屋から一人の西洋人が出て来るのを見た。無論怪しいと思って跡をつけた所、その西洋人は自動車で銀座へ出て、今カフェ・ディックへ這入った所だ。表に見張りをしているからすぐ来てくれという電話だ。君もそちらから直接行ってくれないか」
「ウン、行ってもいいが、それがどうして白き巨人なんだね」
「そいつが頭から足の先まで真白なんだって。白いソフト、白い顔、白い服、白いステッキ、白い手袋、白い靴とね。