Japanische Klassiker mit Furigana
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おうごんかめん
黄金仮面
江戸川 乱歩
Lesen Sie 黄金仮面 (おうごんかめん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 143.357 Zeichen · 287 Bildschirme
電話は横浜の少し向うの神奈川県O町からであった。
「君はひどいよ。仮病を使って逃げ出すなんて。あれから僕は散々な目にあってしまった」
「やっぱりそうだったかい。あいつは偽物なんだね。僕は何だか虫が知らせたんだ。最初から気乗りがしなかった。でも、君がひどく真剣だものだから、ついよせとも云えなくなってね。僕だって、別に確信があったのではないし」
明智の声が気の毒そうに云った。
「まあそれはいいさ。だが君はどうしてO町なんかにいるの? 無論例の一件についてだろうね」
「ウン、吉報だよ。今度は僕の方から君を呼ぶことになったが、一昨日の様な偽物じゃない。正真正銘の白き巨人をつきとめたんだ。昨夜はその為に徹夜をしてしまった。だがとうとう確証を掴んだよ」
「その巨人というのは、O町にいるのかい」
「ウン、そうだよ。すぐ来てくれ給え。君が着く時分には、停車場へ行って待っているから。やっぱり変装して来た方がいいよ」
この吉報を聞いて打捨てて置く訳には行かぬ。警部は早速、法被姿の人夫に化けて、O町に急行した。
停車場に着くと、例の運転手姿の明智が待受けていた。
「電話で詳しい様子が分らなかったが、白き巨人て一体どんな奴だね。