Japanische Klassiker mit Furigana
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おうごんかめん
黄金仮面
江戸川 乱歩
Lesen Sie 黄金仮面 (おうごんかめん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 143.357 Zeichen · 287 Bildschirme
どんな家に隠れているのだね。そして、そこにまだ贓品が置いてあるのかい」
波越警部は明智の顔を見ると、せかせかと尋ねかけた。
「ウン、贓品は勿論、恐らくルパンも、大鳥不二子さんも、同じ隠れ家に潜伏しているのだ」
「エ、ルパンだって? そいつは大手柄だ。こんなに早く見つかろうとは思わなかった。それで一体どんな家にいるんだね。君はどうしてそれを探り出したんだね」
「マア、僕について来たまえ。今にすっかり分るよ」
明智は多くを云わず、警部を促して先に立った。
狭い町を出はずれると、ダラダラ昇りの丘になって、細道の両側に雑木林が茂っている。もう日が暮れ切って、空に星が美しく輝き出した。その外には燈火一つ見えぬ暗闇の林だ。
こんな淋しい丘に人家があるのかしら。人家があれば燈火が見える筈だがと怪しみながら、併し明智を信じ切っている波越警部は、苦情も云わず、テクテクと暗闇を歩いて行った。
だが、行っても行っても、闇は濃くなるばかりで、一向人家などあり相に見えぬ。少々心細くなって来た。
「オイ、明智君、一体どこまで行くんだね。こんな方角には町も村もない筈だが、その巨人というのはどこに住んでいるんだい」