Clásicos japoneses con furigana
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あらじょたい
日本の文学 9 徳田秋声(一)
徳田 秋声
Lee 日本の文学 9 徳田秋声(一) (あらじょたい) de 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 346.393 caracteres · 692 pantallas
「ちょッ、しようがねえな。」と新吉は憤れったそうに、顔中を曇らせる。「己ア飛んだ者を背負い込んじゃったい。全体和泉屋も和泉屋じゃねえか。友達がいに、少しは何とか目口の明いた女房を世話しるがいいや。媒人口ばかり利きあがって……これじゃ人の足元を見て、押附けものをしたようなもんだ。」とブツブツ零している。
お作は、泣面かきそうな顔をして、術なげにうつむいてしまう。
「明日から引っ込んでるがいい。店へなんぞ出られると、かえって家業の邪魔になる。奥でおん襤褸でも綴くッてる方がまだしも優だ。このくらいのことが勤まらねえようじゃ、どこへ行ったって勤まりそうなわけがない。それでよくお屋敷の奉公が勤まったもんだ。」
罵る新吉の舌には、毒と熱とがあった。
お作の目からはポロポロと熱い涙が零れた。
「私は莫迦ですから……。」とおどおどする。
新吉は急に黙ってしまう。そうしてフカフカと莨を喫す。筋張ったような顔が蒼くなって、目が酔漢のように据わっている。口を利く張合いも抜けてしまうのだが、胸の中はやっぱり煮えている。
こう黙られると、お作の心はますますおどおどする。
「これから精々気をつけますから……。