Clásicos japoneses con furigana
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あらじょたい
日本の文学 9 徳田秋声(一)
徳田 秋声
Lee 日本の文学 9 徳田秋声(一) (あらじょたい) de 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 346.393 caracteres · 692 pantallas
五十二
いくら遊んであるいたって、帰ってお茶一つ飲まずにいられますかね。そのための留守じゃありませんか。」お庄もやり返した。
「まあいいわね。」と、姑は優しい調子で宥めた。「姉さまもお疲れなさんしたろうに、私でも帰ったら、またゆっくらと骨休めをなすって……。」
「そんなことを言や、病院で長いあいだ、夜の目も合わさずに看護したものはどうするでしょう。」お庄はまた母親をきめつけた。勝手の強い姑の伴ばかりして、毎日行かせられるのを、お庄も飽き飽きしていた。口で言うほどでもない姑は、外へ出れば出たで腥いものにも箸を着けていた。「気晴しに、御酒を一つ。」と言って食物屋で飯を食うとき銚子を誂えてお庄にも注いでくれた。
「自分が出不精のくせに、人が出ると機嫌がわるいのだよ。真実に妙な人。」お庄は終いに笑った。
湯が沸く時分に姑は着替えをすましてまたそこへ坐った。母親も側へ来て、お愛想をした。そうしてからまた、明後日のお寺詣りに着て行く、自分の襦袢の襟をつけにかかった。
五十二
姑が帰ってから二、三日の間、お庄母子は家の片着けにかかっていた。箪笥の抽斗が残らず抽き出され、錠の卸された用心籠や風を入れたことのないような行李が、押入れの奥から引っ張り出された。