Clásicos japoneses con furigana
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あらじょたい
日本の文学 9 徳田秋声(一)
徳田 秋声
Lee 日本の文学 9 徳田秋声(一) (あらじょたい) de 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 346.393 caracteres · 692 pantallas
八十一
」お袋はこう言ってお庄に口留めをした。
芳太郎も酔いがさめると、早くから奥へ引っ込んで寝てしまった。
八十一
爺さんが来て、また帳場に頑張ることになってから、芳太郎はしばらく四ツ谷の媒介人の家に預けられた。
その話が決まるまでには、お庄も媒介人から事をわけていろいろに言って聴かされた。火災保険の重立ちの役員であった媒介人の中村の言うことには、お袋などの所思とはまた違ったところもあった。中村は爺さんやお袋やお庄の顔を揃えている折にも、自分の考えを述べて、爺さんと反りの合わない芳太郎を、お庄と一緒に一時自分の家へ引き取ることに話を纏めた。
忙しい時は、ちょいちょい手伝いに来るという約束で、お庄が中村の家へ移って行ったのは、病気で困りきっていた金助町の叔父が、ちょうど上野から田舎へ立った日の夕方であった。お庄は正雄と一緒に停車場まで見送ってやった。
叔父の家は、その三、四日前に畳まれてあった。雑作も棄売りにして、それで滞っていた払いをすましたり、自分もいくらか懐へ入れて、町に涼気の立った時分に、湯島の伯母の家を俥で出て行った。
叔父は田舎へ行っても、快く自分を迎えて、養生をさしてくれそうな隠れ家の的とてもなかった。