Clásicos japoneses con furigana
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あらじょたい
日本の文学 9 徳田秋声(一)
徳田 秋声
Lee 日本の文学 9 徳田秋声(一) (あらじょたい) de 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 346.393 caracteres · 692 pantallas
四十二
「それならそれで、父でも呼び寄せて話をつけて下さればいいのに、いくら法律を知っているたって、若山さんなどと相談して、まるで私たちを叩き出すようなことばかりなすって……。」
いらいらした二人の心持は、どこまでもはぐれて馳らずにはいなかった。
四十二
一定の時が経つと、憎悪後悔の念が迹方もなく胸に拭い去られて、女はまた新しいもののように笹村の目に映った。そんな時のお銀は、初めて逢った時の女の印象を喚び起さすに十分であった。
一日二日、笹村はまた家の人となっていた。そして下宿へ帰って来ても、頭はまた甘い追想に浸されていた。じきにまたそれの裏切られる時の来るのを考えようとすらしなかった。
「私はほんとに逐い出されるかと思った。あなたはどうしてあんなでしょう。」
お銀は発作的に来る笹村の感情の激変を不思議がらずにはいられなかった。
「僕も苦しい。」笹村も苦笑した。
「出て行くところがないと思って、ああ言うかと思うと、私もなお強味に出るんです。」お銀は笑いながら言い出した。
「お前の言い草も随分ひどいからね。嵩にかかって来られると、理窟など言っている隙がない。」
「私はまたあなたに、かッと来られると気がおどおどしてしまって、どうしてよいかさっぱり解らなくなってしまうんですよ。