Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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あらじょたい

日本の文学 9 徳田秋声(一)

徳田 秋声

Lee 日本の文学 9 徳田秋声(一) (あらじょたい) de 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 346.393 caracteres · 692 pantallas

Aozora Bunko

新吉は、「何、私だって小野君の人物は知ってるから、まさかあなた一人くらい日干しにするようなことはしやしない。どうかなるさ。」と言っていたが、これという目論見も立たなかった。

押し迫るにつれて店はだんだん忙しくなって来た。門にはもう軒並み竹が立てられて、ざわざわと風に鳴っていた。殺風景な新開の町にも、年の瀬の波は押し寄せて、逆上せたような新吉の目の色が渝っていた。お国はいつの間にか、この二、三日入浸りになっていた。奥のことは一切取り仕切って、永い間の手練の世帯向きのように気が利いた。新吉の目から見ると、することが少し蓮葉で、派手のように思われた。けれど働きぶりが活き活きしている。箒一ツ持っても、心持いいほど綺麗に掃いてくれる。始終薄暗かったランプがいつも皎々と明るく点されて、長火鉢も鼠不入も、テラテラ光っている。不器用なお作が拵えてくれた三度三度のゴツゴツした煮つけや、薄い汁物は、小器用なお国の手で拵えられた東京風のお菜と代って、膳の上にはうまい新香を欠かしたことがなかった。押入れを開けて見ても、台所へ出て見ても、痒いところへ手が届くように、整理が行き届いている。