Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
あらじょたい
日本の文学 9 徳田秋声(一)
徳田 秋声
Lee 日本の文学 9 徳田秋声(一) (あらじょたい) de 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 346.393 caracteres · 692 pantallas
私は誠に結構だけれど、あんたがつまらない。」と新吉はどこか突ッ放すような、恩に被せるような調子で言った。
お国は萎げたような顔をして黙ってしまった。そうして猪口を下において何やら考え込んだ。その顔を見ると、「新さんの心は私にはちゃんと見え透いている。」と言うようにも見えた。新吉も気が差したように黙ってしまった。
しばらくしてから、女は銚子を持ちあげて見て、「お酒はもう召し食りませんか。」と叮寧な口を利く。
「小野さんも、この春は酒が飲めねえで、弱っているだろう。」と新吉はふと言い出した。
それから二人の間には、小野の風評が始まった。お国はあの人と知っているのは、もう二、三年前からのことで、これまでにも随分いい加減な嘘を聞かされた。そのころは自分もまだ一向初である若い書生肌の男と一緒に東京へ出て来た。宅は田舎で百姓をしている。その男が意気地がなかったので、長い間苦労をさせられた。それから間もなく小野と懇意になった。会社員だという触込みであったが、覩ると聴くとは大違いで、一緒に世帯を持って見ると、いろいろの襤褸が見えて来た。金は時たま三十四十と攫んでは来るが、表面に見せているほど、内面は気楽でなかった。