Clásicos japoneses con furigana
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あらじょたい
日本の文学 9 徳田秋声(一)
徳田 秋声
Lee 日本の文学 9 徳田秋声(一) (あらじょたい) de 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 346.393 caracteres · 692 pantallas
お今が一ト夏のうちに、めっきり顔や目などに色沢や潤いの出て来たことがお増の目に際立って見えた。
「お前さん、よっぽど幅がついたよ。」
「めっきり女ぶりがあがった。」
浅井も気持よげにその顔を眺めた。
「若いものはやっぱり違いますよ。私なぞ、いくら旅行したって駄目。」
「あら、あんな……田舎の女ばかり見ていらしったせいでしょう。私こんなに肥って、どうしようかと思いますわ。」
お今は浅井の出した猪口にお酌をした。
三十一
冬になってから、お増は再び浅井に送ってもらって、伊豆の温泉へ入浴に出かけて行ったが、その時も長くそこに留まっていられなかった。
冷えがちな細い腰に、毛糸や撚などの腰捲きを、幾重にも重ねていたお増は、それまでにも時々医者に診てもらいなどしていたが、ちょっとやそっとの療治では快くなりそうもなかった。
「思いきって、根本療治をしえもらわなくちゃ駄目だよ。」
浅井は、下りものなどのした時、蒼い顔をして鬱ぎ込んでいるお増に言ったが、お増はやはりその気になれずにいた。
「前には平気で診てもらえたんですけれど、この節は、あの台のうえに上るのが、厭で厭でたまりませんよ。