Clásicos japoneses con furigana
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あらじょたい
日本の文学 9 徳田秋声(一)
徳田 秋声
Lee 日本の文学 9 徳田秋声(一) (あらじょたい) de 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 346.393 caracteres · 692 pantallas
母親も着飾って、よく女連と一緒に坐って聴いていた。父親や村の若い人たちは終いに浮かれ出して、愛らしい娘を取り捲いて、明るい燭台の陰で、綺麗なその目や頬に吸いつくようにしてふざけていた。お庄はきまりはずかしい念いをして、その義太夫語りに何やら少しずつ教わった。
「妾にこのお子を四、五年預けておくれやす、きッと物にしてお目にかけます。」と太夫は言っていたが、父親はこんな無器用なものには、芸事はとてもダメだと言って真面目に失望した。
秋風が吹いて、収穫が済むころには、よく夫婦の祭文語りが入り込んで来た。薄汚い祭文語りは炉端へ呼び入れられて、鈴木主水や刈萱道心のようなものを語った。母親は時々こくりこくりと居睡りをしながら、鼻を塞らせて、下卑たその文句に聴き惚れていた。田のなかに村芝居の立つ時には、父親は頭取りのような役目をして、高いところへ坐り込んで威張っていた。
養蚕時の忙しい時期を、父親は村境の峠を越えて、四里先の町の色里へしけ込むと、きッと迎えの出るまで帰って来なかった。迎えに行った男は二階へ上ると、持って行った金を捲き揚げられて、一緒に飲み潰れた。