Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
Lisez 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 508 883 caractères · 1017 écrans
二
(城太郎さんは、蓮台寺野へ行ってみたに違いない、城太郎さんが来れば詳しいことも……)
と、同時に城太郎の訪れを待つことも痛切になる。
だが、その城太郎がちっとも来ないのだ。五条大橋で別れた限りであるから――もう二十日余りにもなる。
(尋ねて来ても、ここの家が分らないのかしら? ……いいやそんなはずはない、三年坂の下と教えてあるのだもの、一軒一軒尋ねたって)
そう思ってみたり、また、
(もしや風邪でもひいて寝こんでしまったのじゃないかしら?)
とも案じてみる。
けれど、あの城太郎が、風邪で寝ているなどとは信じられない。――きっと暢気に春先の空へ紙凧でも揚げて遊んでいるのかも知れない。お通は、腹が立ってきた。
二
――けれどまた、考えようによれば、城太郎のほうでも同じように、
(なにも、遠い所じゃなし、お通さんだって一度ぐらいは、自分の方から来そうなものじゃないか。烏丸のお館へだって、あのままでお礼もいわないでいるのは悪い)
そんなふうに待っているかも知れないと思う。
そこへ気のつかないお通でもなかったが、お通にしてみれば、城太郎のほうで来てくれるのはいと易かろうが、今のところ、自分のほうからお館へ行くということはむつかしい事情にある。