Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
Lisez 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 508 883 caractères · 1017 écrans
雪響き
一
光悦が、まあそのうちに、と宥めるほうに努めると、紹由は是が非でも吉野太夫をつれて来いと女たちを手こずらせる、それがまた、吉野太夫そのものよりは、酒の興をたすけるものとなって禿たちも笑い転げ、遊びの座敷はようやく、外の降りしきる雪とともに今が酣の景色と見えた。
武蔵は、そっと席を立った。
機がよかったので、誰も彼の席が空いたのを気がつかなかった。
雪響き
一
何を思って、黙って酒席を抜けて来たのか、武蔵は廊下へ出ることは出たが、扇屋の奥の広さに、勝手がわからないで、独りでまごついていた。
明るい表座敷のほうには、遊客の声や音曲が賑わいたっているので、そこを避けると、当然、うす暗い母屋の布団部屋だの、道具部屋だのが目にふれて来る。台所に近いのであろう、厨の持つ特有なにおいが暗い壁や柱からむしむし湧いていた。
「――あら、お客さま。こんなほうへ来てはいけません」
そこらの暗い部屋からひょいと出て来て、出合頭に手をひろげ、こう、通せンぼをして立ちふさがった禿がある。
座敷のあかりで見る時のあどけなさや可愛さはどこへかやって、ひどく自分たちの権利でも侵されたように、眼を咎め立てて、